蓄電所の系統連系:高圧6.6kVと特別高圧の違い
出力規模で連系電圧が決まる
蓄電所をどの電圧で系統につなぐかは、出力規模でおおよそ決まります。電圧階級が上がるほど必要な設備が増え、工事費も工期も変わるため、事業計画の初期段階で押さえておく必要があります。
- 低圧(原則50kW未満) — 高圧受変電設備が不要。用地は6坪程度から
- 高圧(50kW〜2MW未満、実務上の上限は1,999kW) — 高圧受変電設備が必要
- 特別高圧(2MW以上) — 22kV/33kV/66kVなどで連系
高圧連系(6.6kV)
高圧連系は50kWから2MW未満の案件で採用されます。PCSの交流出力(400V級が多い)を昇圧変圧器で6,600Vに上げ、高圧受変電設備を経て系統に接続します。
交流側では600V CVTと6600V CVTが使い分けられます。6600V CVTには外部半導電層・内部半導電層・絶縁体を3層同時に押出する構造のもの(CVT-EE)があり、絶縁の信頼性が高いことから高圧回路で広く使われています。
特別高圧連系(2MW以上)
2MWを超える大型案件では特別高圧での連系となり、22kV・33kV・66kVといった電圧階級が使われます。実際に、2MW/6MWhの案件が高圧、7MW/21MWhの案件が特別高圧という公募事例もあります。
特別高圧になると、受変電設備の規模、保護協調、用地、工期のすべてが一段大きくなります。近年は特別高圧の接続申込みが全国的に増えているとされています。
特別高圧ケーブルは調達が難しい
見落とされがちですが、特別高圧ケーブルは流通そのものが薄い分野です。電設資材の電子カタログでは、22kV CVTには登録メーカーがあるものの、66kV CVTでは登録メーカーが0件という状態です。つまりカタログ流通ではなく、メーカーとの個別調整で調達する世界になります。
納期も長く、特別高圧ケーブルを扱う事業者でも最短2ヶ月というのが実情です。特別高圧案件では、ケーブルの手配を工程の早い段階で動かしておかないと、竣工時期に直結します。
交流側で使われるケーブル
なお、メーカーのカタログでは600V CVTも6600V CVTも用途欄は「一般電力用」と書かれており、蓄電所用として明示された製品はほとんどありません。以下は系統構成(PCS → 昇圧変圧器 → 連系点)から必要になるものを整理したもので、メーカーが用途として指定しているわけではない点にご留意ください。
- PCS → 昇圧変圧器(低圧側) — 600V CV/CVT。サイズは8sq〜500sqまで流通
- 昇圧変圧器 → 受変電設備/連系点(高圧) — 6600V CVT・CVT-EE。22sq〜325sqが標準的なサイズ帯
- 特別高圧連系 — 22kV/33kV/66kV CVT。個別手配・長納期
- 高圧盤内配線 — KIP(高圧機器内配線用EPゴム絶縁電線)
- 制御・監視回路 — CVV/CVVS(遮へい付は変電所等の制御回路で使用される)
当店の対応
600V CVケーブル・600V CVQケーブル・6600V CVT-EEケーブルを受注発注・都度見積にて承っています。銅相場に連動するため、サイズと数量をご指定のうえ見積依頼をお送りいただければ、最新の仕入価格でお見積書をお送りします。
直流側のPVケーブルとあわせて、蓄電所1件分の電線をまとめてご相談いただけます。